九州一周の旅 vol:8

7日目

旅が始まってから1週間が経った。

あっという間といえばあっという間だが、1日目の「秋芳洞」はとても昔に感じる。楽しすぎて時間が経つのはあっという間だが、毎日の内容が濃すぎて時間が経つのが遅いみたいな変な感覚に陥っている。笑

7日目のスタートは朝早かった。最近は毎日早い気がする。笑
というのも、今回泊まっていた場所一帯が日本トップクラスの渓流釣りのポイントだったのだ。全く釣れていない3人にとってはどうしてもここで釣っておきたかった。

車を走らせて今まで来た道を遡る。阿蘇から流れている冷たい水が気持ちいい。と言いたいとこだが、まだ朝も早く山の中なので寒い。pinetiger11とgozy99はウェーダーを着用しているから、濡れないし流れにも躊躇せずに入ることができる。そして何より滑らない。弟はというと、ビーサンでpatagoniaのバギーズショーツを履いてビッチョビチョ。寒そうだ。笑

2-3時間ほど頑張って沢登りをしただろうか。日も昇ってきてやっと夏らしい暑さになってきた。手には釣竿のみ。はぁ。今回も収穫0。

気を取り直して、今日は本土最南端を目指す。

これまでpinetiger11に運転を頑張ってもらったので、鹿児島までの道のりはgozy99が運転を担当することに。鹿児島までの道のりは山道だった。峠をいくつも超える。久々の運転ということもあり結構楽しい。そして山の雰囲気が自分の知っている山と違うのでキョロキョロしながら鹿児島を目指した。
弟はもちろん後ろの席で爆睡。pinetiger11も今までの運転の疲れからか助手席で爆睡だった。いつもあざす。

鹿児島県突入

2時間くらい車を走らせただろうか。鹿児島県の霧島市に到着。ここで給油+運転手交代。今日の目的は本土最南端の「佐多岬」なのだが、その前に「桜島」も行かなくてはならないところだ。

桜島は霧島からでも大きく見えた。デンっと構えた桜島は向かうにつれて大きくなってくる。

桜島も雲仙岳同様、山頂までは行くことができない。なのでできるだけ上に行こうとしたが、僕たちが調べた限りの最高地点は木が多い茂っていた。そこから展望台に行って記念に写真を撮って最終目的地「佐多岬」を目指すことに。

もう桜島まで来たから本土最南端まではあと少しと思ったら、めちゃめちゃ長い。しかも山道で道も細い。Googleのナビで今回は旅をしているのだが、使った人ならみんな経験があるだろう「なぜか細く入り組んだ道を通される」というものだ。僕たちの乗っている車はトヨタのハイエースなのだが、細い入り組んだ道は車が大きい為とても困難なミッションになる。そして金欠なので、できるだけ急坂でアクセルを踏み込みたくない。しかし、Googleはナビの時だけ僕たちの敵になる。いつもは様々な正確な情報を3人に与えてくれるのだが、ナビの時だけなぜか裏切る。何回あの道を回ったことか。

ナビとの戦いを終えて無事、本土最南端「佐多岬」に到着した。

佐多岬はしっかり本土最南端なのだが、車で行ける場所よりもさらに奥に灯台がある。せっかくここまで来たのだから、何分歩いてでも本当の最南端まで行かないとということで行ってきた。灯台?展望台?からは種子島や屋久島なども見渡すことができる。屋久島にも行きたかったが、それはまた次の機会に。そして下の方ではウミガメの親子がひろーーーい海をゆっくりと泳いでいた。
この時も面白い写真を撮るためにpinetiger11が体を張ったり、常にゲラゲラ笑いながら本土最南端(折り返し地点)を迎えた。

時刻はもうすぐ夕暮れ。近くの泊まれそうな場所に移動することに。

今夜の寝床はここ。

佐多岬から車で30分くらいの場所にある無料のキャンプ場。海はすぐで下は芝生。ロケーションが最高すぎた。車を止めて近くを散策すると、そこにはトイレと水道まである。もう他に何もいらない。と思ったその時、なんとシャワーも発見。3人は何も言わずにハイタッチ。最高かよ。

洗濯組と遊び道具準備組に分かれて各々の作業に取り掛かる。洗濯も終わらせ、遊び道具も準備完了。一同は海に出ることに。pinetiger11は海の男なのでサーフィンができる。弟は最近海の男に進化中。gozy99はまるっきりの素人なのでpinetiger11に教えてもらいながら小波で練習することに。なぜかわからないけど、とても幸せな時間だった。綺麗な夕焼けを海の上から眺めて、全力で仲間たちとバカしてる生活は折り返し地点を迎えた。そう考えると少し寂しい気持ちにもなった。

夕飯を食べ終えて、ここでも釣りをすることに。9時前から近くの堤防に出て行き、釣りを開始。ぼーっと空を見上げながら待っていると、空には満点の星空。天の川もはっきりと見えた。そんな星空の下で3人は必死に魚を狙う。待っているとそんなに遠くない距離で海の方から「プハー」とウミガメの息継ぎの音まで聞こえる。大自然の中で毎日こんな暮らしができたらなんて幸せなことだろう。色々な釣りを試して釣れたのは、名前のわからないちっさい魚1匹。ヒットはあったが逃げられたりした。

時刻は12時を回った。ウトウトしながらテントに戻って爆睡。

今日もいい日だった。

1,142km / 2,330km

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