九州一周の旅 vol:6

5日目

登山の朝は早い。4:45に起きて朝ごはんの準備に取り掛かる。昨晩は寒さで数回目が覚めたが、意外とスッキリとした目覚めだ。朝食はパンと卵。いつも通りの朝食で3人とも無言で胃に流し込む。6時にテントを出発して雲仙・普賢岳の頂上を目指す。

歩き始めて30分。ようやくロープウェイ乗り場まで来た。登山の一番きついパートは体が慣れる前の歩き始めの30分だろう。傾斜はあまりなくても肺と体が慣れるまではちょっときつい。

雲仙岳の標高は1,483mで、最高峰の平成新山(1,483m)を中心に周囲に、普賢岳(1,359m)、国見岳(1,347m)、妙見岳(1,333m)が存在する。日本二百名山にも名を連ね、1991年6月に噴火。いまだに活動が活発な活火山である。
今回はこの内の普賢岳、国見岳、妙見岳の3つを登る。平成新山は火山ガスの影響で立ち入り禁止なので近くから眺める。

3人の足取りは軽かった。バカな話をしながらあっという間に妙見岳の山頂に。そこからは尾根伝いに国見岳へと向かう。国見岳は途中岩場などもあり楽しかった。1000m台の山なのでそこまで難しくはないが、山の上は寒かった。昨日までの暑さが嘘のようだ。じっとしていると汗冷えして寒くなる。

無事に国見岳にも登頂し、目指すは普賢岳の頂上のみということになった。雲仙・普賢岳の上はコースになっていて、一周大体3時間くらいになっていた。途中に、昔蚕を飼育していた洞窟があったり、コースのいたるとこに看板で色々な説明がされていたので楽しく一周することができた。ちょっとした歴史にも触れながら普賢岳に登頂。ここからが一番、平成新山を近くで見ることができる。平成新山付近は火山ガス?煙が吹き出しており、大地の計り知れないパワーを感じることができた。
山頂からは海や街を一望でき、遠くの船まで見ることができた。

山から降りるのは一瞬。トレラン風に駆け下りたら30分かからないくらいでロープウェイ乗り場まで降りて来た。弟は途中で膝が痛いと泣き言を言っていたが無視して駆け下りて来た。

雲仙は活火山なだけあって、山の麓には温泉がいくつもあった。もちろん帰りは温泉で疲れを癒して次の目的地へと向かう。googleで一番安い温泉を見つけそこへ向かう。
温泉には既に先客がいて、湯船に浸かっていた。gozy99が洗っている最中にpinetiger11は先客と何か話していた。よく耳を澄ませ話を聞いたが、全くわからない。外国語かってくらい全く理解ができなかった。後からpinetiger11になにを話していたのか聞いだが、彼も半分くらいしか理解できていなかったという。笑

いざ熊本へ

山も登ったし、温泉にも入ったし、次の目的地である阿蘇まで車を走らせよう。
阿蘇までのルートを考えていると、雲仙岳から阿蘇に行くには湾を回っていかないとたどり着かないことがわかった。そうなると移動時間もガソリンもだいぶかかる。
そこで温泉の脱衣所にあった地図にフェリーが出ていると書いてあったので、フェリーで熊本まで一気に行こうというにプランになった。ガソリン代とフェリー代は同じくらいなのでフェリーで行った方が楽だし、時間も短縮できる。これは乗るしかない。

フェリー乗り場に着いた。ここまではgozy99と弟は爆睡。pinetiger11もウトウトしながら頑張って運転してくれた。次の便まで時間があるので、暇つぶしに釣り。ぼーっとしながら「なんて贅沢な生活をしているんだ」とこれまでの旅を思い返していた。
フェリーでは一番上の席から「誰がクラゲを早く見つけられるかゲーム」をして3人で大盛り上がり。多分勝者はgozy99だろう。笑
熊本に着いた感想は、とにかく暑い。今まで山の上にいたからと言うのもあるかもしれないが本当に暑かった。当初、熊本に着いたらフェリー乗り場近くの海岸でテントを張る予定だったが、この暑さでは絶対に寝れない。予定を変更して阿蘇の山に逃げることにした。

6時くらいに阿蘇付近の泊まれそうな場所に到着。5日目にもなると、泊まれそうな場所を探すのは手慣れたもの。水道があればすぐに止まって水を汲んだりもした。テントを広げて夕飯の準備に取り掛かる。全て済ませて上を見上げると、そこには満点の星空が広がっていた。3人で地面に横になり、全く内容のない話をしながら人工衛星や流れ星を探してた。結果、2つの流れ星を見ることができた。
なんて充実した1日だっただろう。

明日も最高な1日になるだろう。

ちなみにじゃんけんは負けて地面に寝ることになった。

716km / 2,330km

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